2024年11月21日(木)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2024年8月5日

 2024年7月24日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙が、「カマラ・ハリスは共和党員を当惑させている。副大統領の強いスタートは共和党とトランプ陣営を驚かせたように見える」との社説を掲載している。

(The Washington Post /gettyimages・dvids)

 民主党はカマラ・ハリスの下に結集し新たな活力を得ている。他方、共和党は突然奇妙に後戻りしているように見える。米国は今トランプが敗北しうる大統領選挙をしている。

 民主党員の安堵は明らかである。民主党の選挙運動にお金が流れ込んでいて、副大統領の戴冠に党内では小さな異論もない。プレスはすでに彼女を歴史的人物として持ち挙げている。このすべてが8月の民主党大会の前に起こっている。

 ハリスは抜け目なく選挙運動を未来対過去、新世代対旧世代、59歳の自分と78歳のトランプの対比を示しつつ行っている。これらすべてが共和党を当惑させている。

 彼らは逆効果にならない攻撃を見つけられないでいる。ハリスは「不適切な候補者」であると彼女を貶めることは、共和党が引き寄せようとしている女性と少数派の有権者を疎外することになる。

 もう一つの不適切な攻撃はバイデンは再選を求めないのなら、今辞任すべきと主張することである。有権者は次の6カ月と次の4年間を区別できる。いずれにせよ、バイデンはいまは過去の人である。ハリスこそが負かすべき候補者である。


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