2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2024年8月5日

 一部共和党員はハリスを「気味が悪い」と描くことで勝利し得ると考えている。しかしこれは候補者がその批判を裏付ける場合にのみ機能する。選挙運動では、彼女は2019年や副大統領の初期の時期よりよくやっている。

 共和党の不器用さは、共和党は民主党が候補者入れ替えをするとは信じていなかったことを示唆する。しかし民主党主流は決定をした時には、その権力を維持するために断固として活動する。

 ハリスはバイデン外交の実績を守らなければならないし、米軍最高司令官の役割に適任であることを証明しなければならない。世界が動乱にある中、トランプは強さの点で有利である。

 ハリスの最大の脆弱性は彼女がカルフォルニアの進歩的政治の温床で育ったことである。彼女は全国的に穏健な有権者にアピ-ルしなければならなかったことは無い。

 これは中部米国では不人気な多くの左翼的立場を州司法長官として、また上院議員としてとったことに見えている。彼女は政治的中道への目立つ政策的動きをすることが賢明であろう。

 一つのワイルド・カードは討論での候補者の出来具合である。トランプはバイデンには楽勝だったが、ハリスはそう簡単ではない。

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焦点となる副大統領候補

 米国大統領選挙は、バイデンの撤退の後、トランプとカマラ・ハリスの間で争われることになったが、この社説は、第一に、この選挙がどちらかが勝つと決まっているようなものではないと指摘している。その指摘はその通りだろう。


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