魚が獲れなくなると、その理由は何かが報道されます。しかしながら科学的にみて明らかにおかしな理由がいくつも出てきます。
たとえ間違っていてもその変な理由ほど、拡散して人々の記憶に残ってしまうことが多いです。それらが指摘されたり、検証されたりすることはほぼなく、そのまま社会に広がっています。その結果、魚の獲り過ぎが止まらずさらに獲れなくなり、社会問題になって理由が誤解されたまま全国に広がっています。
近年では太平洋系のマサバなどが減っているのに増えているといった、明らかに誤ったデータをはじめ、その理由としてマイワシの下に潜っていて巻き網が届かず獲れない、マイワシが多くてサバが近寄れないなどの報道がされてきました。マサバの資源量は数年後に訂正されましたが、その間に設定されていた巨大な漁獲枠で、小さなサバまで一網打尽にし続けてしまい太平洋のサバ資源は壊滅状態です。
誤った前提に基づく正しい答えほど最悪なものはありません。昨年末(2025年)に起きたスルメイカ増枠のように、漁業者が獲れなくて困るという理由で漁業者のために増やしたはずが、逆に漁業者の首を絞めてしまう。このような行為は「水産資源管理」に関する明らかな知識不足や、誤った情報源からの報道からきています。
今回は、26年3月17~18日の2日間で休漁した播磨灘(瀬戸内海)のイカナゴに焦点を当てて解説します。これから説明するデータをもとにした内容に対して「客観的」に何が正しいか考えてください。
