EUの統一的な外交方針を無視したオルバンの一連の勝手な行動をEUは看過し得るはずもなく、8月末にブタペストで予定されていた外相理事会の開催地をブリュッセルに変更したことは、EUとして最小限必要な措置だったと言い得るであろう。
オルバンは今後、どう動くのか
この論説は、EUと加盟国の予想外の厳しい反応に驚いたのか、オルバンは当面おとなしくすることとしたが、この秋には再び挑発に出る可能性があると予想している。特に、米国の大統領選挙との関連で、オルバンが選挙日の2日後の11月7日にブタペストで開催予定のEPC(欧州政治共同体)の会合にトランプを招待する可能性などを書いているが、これは些か想像力の飛躍ではないかと思われる。しかし、このところのオルバンの行動に照らせば、あながち突飛な想像として片付ける訳にも行かないのかも知れない。