2024年9月9日(月)

BBC News

2024年9月9日

パリ・パラリンピックは8日、華やかな閉会式で幕を閉じた。フランスの首都を舞台とした素晴らしいスポーツの夏が終わった。

スタッド・ド・フランスで催された閉会式は強い雨に見舞われたが、168のパラリンピック代表団から4400人のアスリートが参加。フランスの電子音楽界のアーティスト24人がパーティーの雰囲気を盛り上げた。

大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、この大会とオリンピックが「歴史的な夏」を作り上げたとスピーチ。「フランスは歴史とデートし、その姿を見せつけた」と述べ、2024年は「人々の記憶に刻まれる」とした。

国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ会長は、フランスが今後の大会の「基準」を設定したと演説。「ファッションと食べ物で有名なフランスは、今やファンで有名になった」と述べた。

選手団の旗手の入場では、日本は2大会連続で金メダルを獲得した競泳の木村敬一選手と、卓球シングルスで日本勢初の金メダルを勝ち取った和田なつき選手が国旗を持った。

日本代表団は今大会、金14、銀10、銅17の計41個のメダルを獲得。金メダルの数では10位で、東京大会の13個を1個上回った。メダル総数は、過去最多の2004年アテネ大会の52個の更新を目標に掲げたが、果たせなかった。

イギリスの旗手は、金メダル3個を含む5個のメダルを手にした競泳のポピー・マスキル選手と、テコンドーで金メダルを獲得したマット・ブッシュ選手が務めた。

イギリス代表団は、金49、銀44、銅31の計124個のメダルを勝ち取り、金メダルの数で中国に次ぐ2位となった。東京大会とはメダル総数で同じだったが、金メダルの数では8個上回った。

雨のパリでパーティー

閉会式の予定の一部は悪天候に妨げられた。

大会組織委によると、チュイルリー公園に置かれたパラリンピックの聖火台は、熱気球によって毎夜空に上げられていたが、この夜は強風と雨のため、最後の上昇が取りやめになった。

聖火は、フランスのボッチャのオレリ・オベール選手が、他のフランス選手たちに囲まれて消した。

その後、雨が降りしきるなか、フランスの電子音楽のパイオニアのジャン=ミシェル・ジャールさん(76)が、多数のディスクジョッキー(DJ)が登場する1時間にわたるショーをスタート。パリはパーティー状態となった。

次回の夏季パラリンピックは2028年にアメリカ・ロサンゼルスで開かれる。閉会式では米ブロードウェイのスター、アリ・ストローカーさんが米国歌を斉唱した。

米ラッパーのアンダーソン・パークさんも、米西海岸のヴェニスビーチを背景にパフォーマンスを披露。ロサンゼルス大会に向けて雰囲気を盛り上げた。

写真で見るパリ・パラリンピック閉会式

(英語記事 Paralympics closing ceremony has Paris partying

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c0490ewlvq4o


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