2024年4月27日(土)

Wedge REPORT

2014年1月20日

 「普通なら、原価を下げるために極限まで値段交渉をする。でも、安い原価のしわ寄せが貧困を作ると思うと、一切できない。基本は、現地の言い値。原価率の上昇と利益のバランスに苦しんだ」

 ジュエリー好きだった白木がフェアトレードを意識したのは、学生時代。英国ロンドン大学に留学し貧困問題などを学んだのがきっかけだった。調査で訪れたインドの鉱山労働者の村では、その劣悪な労働環境に衝撃を受けた。

 「援助では、砂漠に水を与えるようなもの。貧困問題はビジネスで解決しなければならない」

 そう感じた。ロンドン大学を卒業後、白木は国連やアジア開発銀行でのインターンシップを経て、投資ファンドに入社。在職中に起業の準備を進め、09年4月に自己資金150万円で起業。その後、個人投資家から800万円の出資を受けた。

 5年目の13年の売上高は約1億7000万円。5年後に10億円を目指す考えだ。

 目標は「一流のジュエリーブランドになること。多くの人に愛されることが、安定した取引、雇用を生み出すことにつながる」

本誌では、残り4つの方策他、企業を支援する投資会社や大企業とのコラボの模索など様々な記事を読むことができます。
■特集:今度の起業家たちはここが違う ベンチャーブーム再来
◎起業家から知る 世の中を変える5つの方策
◎資金調達に見る「日米格差」

 

◆WEDGE2014年2月号より










 

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