イスラエル中部テルアヴィヴで1日、銃とナイフによる襲撃があり、通行人ら7人が殺害された。警察が発表した。事件が発生したのは、イスラエルにイランが多数のミサイルを発射する直前だった。
警察などによると、テルアヴィヴ・ヤッファ地区で銃を持った男性が通行人らに発砲した。負傷者も数人出た。
襲撃は路面電車の中で始まり、プラットホームでも続いたという。
ソーシャルメディアに投稿された映像には、路上に何人かの遺体が散らばっている様子が映っていた。
警察は、銃を持った襲撃者とナイフで武装した別の襲撃者が一般人らによって「無力化」されたと説明。動機は「テロ」だとした。
襲撃者らの身元は公表されていない。イスラエルの一部のメディアは死者数を8人と報じたが、襲撃者らが含まれているのかは不明。
この事件が発生したのは、イランがイスラエルへのミサイル攻撃を開始する直前だった。
現場に駆けつけた警官らは、ミサイルや迎撃のロケット弾などが上空を飛び交い、空襲警報のサイレンが鳴り響くなか、避難する動きも見せた。
事件の目撃者はロイター通信に、「人々が地面に伏せていて、私に屈むよう言ってきた」、「テロリストが私の方を向いているのが見えた。彼は何かをしようとしていたが、治安部隊が現場に到着して彼に向かって走っていった」と話した。
別の目撃者は現地紙エルサレム・ポストに、最初は銃声が花火だと思ったが、やがて「もっとひどいもの」だと気づいたと説明。「たくさんの発砲があった。みんな地面に伏せ、泣いている人もいた。地面で血を流している人も見た」と話した。
店舗オーナーは、「テロ攻撃だ」と叫びながら走っていく人たちを見て、すぐにシャッターを閉めたと語った。
事件発生時にシナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)にいた目撃者は現地紙ハアレツに、「礼拝者の中にはMDA(イスラエルの救急当局)でボランティアをしている医療関係者らもいた。シナゴーグの中でけが人を手当てすると、他のけが人を助けるために通りに走っていった」と話した。
(英語記事 Seven killed in shooting and knife attack in Tel Aviv)