「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2014年5月13日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

 「あのう、〇子は、このところ、学校に行っていないのです……」と不安げにお母さん。

 「え、〇子ちゃんは、お絵かき教室には来ていますよ」とワイフ。

私のワイフが主宰する「『色・いろ・いろ』水彩画教室」

 ワイフは、毎週木曜日の放課後に「『色・いろ・いろ』水彩画教室」を主宰しています。〇子ちゃんは、学校の1階のコミュニティルームで開催するこのお絵かき教室には休まずに来ています。

 「そうなんです、○子はお絵かき教室には『行きたい!』と言って行くんですよ。でも学校の校門はくぐれないようなんです……」とお母さんは続けます。

 校門とコミュニティルーム入口への門は、10mほどの生け垣を挟んで横に並んでいるのですが、どうも校門は苦手のようなんです。

 ○子ちゃんの行動は、ある種の「小1プロブレム」的な現象なのでしょうか。

お母さんを孤独にしないこと

 「小1プロブレム」についてはさまざまな説がありますが、環境の変化により集団生活や規律ある生活になじめない子どもの現象といえるでしょう。小学校1年生に目立つことから、そのように言われています。

 さて、〇子ちゃんのお母さんは「学校とは話し合っていない」とのこと。そこで、お母さんの了解のもと、ワイフが教頭さんに連絡しました。

 教頭さんは、すぐに○子ちゃんの担任や教師集団と話し合い、ほどなくして○子ちゃんは校門をくぐれるようになり学校へ通うようになりました。

 この間にワイフがしたことは、〇子ちゃんのお母さんを孤独にしないで励ましたことです。若い母親が孤独になり、「自分の責任ではないか」と抱え込むと、子どもなりに親の想いを感得して自分が悪いのではないかと感じ、ますます解決しにくくなる場合もあるからです。

 だって、お母さんも〇子ちゃん自身も原因がわからないのですからね。

 それと、〇子ちゃんは、学校の敷地や建物が嫌いなわけではないことも前向きなこととして理解しあいました。

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