「秋津釣りクラブ」結成!
さて、それ以来「○く~ん、おじさんたちにも釣りを教えてよ!」とことあるごとに言っていたら、「じゃあ、釣りに行きましょう!」となり、彼のリードで近くの茜浜に釣りに行くことになりました。
最初は人数があまり多くなってはリードする彼もこまるだろうからと、密やかに参加者を募ったのですが、それでも子どもからおじさんやおばちゃんまで30人くらいになりました。
そのとき、参加者全員でひとつだけ約束したことは、「○君を『先生』と呼ぼう!」ということでした。
当日は、「先生!」「釣りの大先生!」と、子どもから大人までみんなが彼を呼び、気持ちよ~く彼がリーダーになって、一日釣りを楽しみました。
そして、すかさずその日に、〇君に世話役になってもらって「秋津釣りクラブ」というサークルを結成してしまいました。
励ましつつ、「待つ」ことも大切
それから月日がたち、彼は大学を卒業して魚好きのためか水産問屋に就職し、今は函館で元気に働いています。
お父さんも夢中になる「工作教室」
彼が函館に転勤になる前は、青森の八戸にある支店で働いていました。
あるとき私は、青森での講演後に彼を誘い2人で「アレの会」をしました。
私は彼のことを、子どもの時から「M」と下の名前を呼び捨てです。彼は私を「おじさん」と呼びます。
彼女はできたのかとか、仕事は楽しいか、釣りに行ってるか、秋津にいつ帰るのか、とかのたわいのない質問を私は繰り出し、社会人になったMは楽しそうに応えてくれました。
その席で、「もういいかな」と思い、思い切って彼に訊きました。