2026年1月21日(水)

オトナの教養 週末の一冊

2025年8月16日

どのように助け、助けられるか

 最後に紹介するのは『なぜか助けてもらえる人の小さな習慣 チャンスと味方がみるみる増える』(濱暢宏著、東洋経済新報社)である。

 どんな職種、職場であっても、組織の中で働いていると、一人ではこなせない仕事に遭遇することはよくある。同僚や先輩、あるいは後輩に手伝ってもらったり、教えてもらったりする時も多い。そうした時、気持ちよく助けてもらえるようにするにはどうすればいいか。本書は気配りや身のこなし方を教えてくれる。

 世の中には、みな自分のことで忙しく、他人の面倒を見る余裕などないギズギスした雰囲気の組織も多い中、苦しい局面で他人に上手に助けてもらうことは、仕事を円滑にこなしていくうえで重要である。

 助けてもらうために自分は何をしなければいけないか。著者はまずは好印象を作ることが重要であると指摘する。「ありがとう」などの挨拶のほか、謝罪する必要があるときにはタイミングを逃さず、素直に直接詫びるのが肝心だという。

 さらに、他人が何か困っていたら、まずは自分にできることを示す気遣いを習慣にすることや、他人に何か頼む時にはタイミングを見計らうことも重要だという。何かで頭がいっぱいになっていない時間が、頼み事をするゴールデンタイムだと著者は指摘する。それは午後のランチ後の時間帯だという。

 午後2時台は、多くのビジネスパーソンにとってそれらの心理的な壁が薄れる時間帯だ。多くの人がランチを終えてリラックスし、心も体も少し落ち着きを取り戻している頃。言わば、頼みごとのゴールデンタイム。このタイミングを逃したくない。 

 本書に紹介される行動様式は、ある意味「究極の処世術」ともいえるが、他者の意見や主張に耳を傾け、気配りを忘れない振る舞いをすることで信用度を増していくというごくまっとうな考え方の重要性を著者は指摘する。新入社員であれベテランであれ、どのように助け、助けられるかのヒントを丁寧に教えてくれる本である

 以上、自分を見直すための参考になりそうな3冊を選んでみた。休み中、自らの歩みを振り返り、セルフブランディングの方法をしっかりと考えてみるのも悪くない。

Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。

新着記事

»もっと見る