新たな再発防止策も協議
健康管理や試合ルールの見直しなどが急務となる中、JBCは8月12日に再発防止策を協議した。
日本経済新聞の翌13日付記事によれば、世界戦以外でも救急車を会場に常駐し、緊急事態に備えて病院と提携する。減量の規制にも乗り出し、前日計量で脱水症状を判別するための検査を導入し、試合当日に制限体重より10%以上増量した選手には、次戦から階級を上げるように命じる方針だという。
試合も、WBOアジア・パシフィック王座、東洋太平洋王座を懸けたタイトル戦は10回戦に短縮する。また、同紙の同21日付記事によれば、ジム会長で構成する日本プロボクシング協会も、選手がKOかTKO負けした場合、次戦まで必ず90日の間隔を空けることを決めた。
現状では“特効薬”がなくても、選手の命を守る環境や、国内に多くの世界王者が誕生して人気が高まっているボクシングのイメージ低下を避けるためにも、継続した議論が不可欠だ。安全性の確保に最善を尽すことを大前提とした上で、ボクシングの醍醐味をどうみせていくか。日本ボクシング界は難題を突きつけられた。
