子ども番組の今後は?
さしもの、日本国内の少子化によって、「スーパー戦隊シリーズ」のマーケティング力も衰えをみせていた。制作・上映の東映は、子どもたちの春、夏、冬休みに東映マンガ祭りを開いている。他のコンテンツ例えば『鬼滅の刃』など、ライバルも増えてきた。
バンダイナムコ・ホールディングスの2025年3月期決算によると、「スーパー戦隊シリーズ」の関連グッツの売上高は64億円。10年前の15年3月期の232億円から大きく減っている。
放送中の『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、30分番組となっている。しかし、5分ほどのCMのうち、戦隊シリーズよりも他の番組の関連グッズが多いように感じる。
日経POS情報・売れ筋商品ランキングの「玩具入り菓子」の売り上げを見ると、10月分は「スーパー戦隊シリーズ」のものはベスト10に入っていない。1位はバンダイの「TWICE LOVELYS チョコがけボーロ&チャーム」、第2位は同社の「ちいかわ きゃらシャカ☆チュームグミ」である。
「スーパー戦隊シリーズ」の終幕の報道があったためなのだろうか。10月27日から11月2日の週に7位にナンバーワン戦隊ゴジュウジャーの「ミニプラ ナンバーワン合体シリーズ04 グーデバーン&ベアックマ50 セット」が入っている。
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』のスーツアクターの男性と、ゴジュウジャーのメンバーの19歳の女優が不倫をしていた、とする文春砲とその後に発覚した彼女の飲酒が番組の打ち切りに影響したのではないか、といった報道があった。しかし、テレビの危機、それも子ども番組をどのように方向転換するのかという課題こそ、今回のシリーズ終幕から学ばなければならない教訓ではないだろうか。
