簡単に説明しましたが、この6つのトレーニングを実践していくことで、折れない心を築いていくことができます。
―― 自分軸をもつことは、日本の社会で重視される協調性を失うことにつながりませんか。
舞田:例えば武士道をみると、自分の道を究め、それを相手に押し付けないことを重視していました。和を尊ぶことを表面上のみとらえ自己表現しないこととする考え方が蔓延していますが、それは違う。自分の考え価値観をもつことと、我を通すことを混同してはいけないでしょう。言い換えるとレジリエンスの実践は、古き良き日本人らしさへ回帰する方法ともいえるかもしれません。
―― レジリエンスは健康な状態の時に行う自己啓発とみていいのでしょうか。
舞田:メンタル不調時にトレーニングをやれといっても無理があるでしょう。どちらかといえばケアでありません。ただ、今は実践できなくても知識として知っておくことは無駄ではないでしょう。冒頭に話しましたように企業内の人材育成として取り入れるパターンが多いと思います。もちろん、うつ病を予防する効果も大きい。
[特集] 「心の病」にどう向き合うべきか
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