太平洋サケ類の漁獲推移から見える現実
最後に米国とロシアも含めたサケ類の漁獲量推移が下のグラフです。米国(青緑)同様にロシア(紫)でも国際的な水産エコラベルであるMSC漁業認証の取得が進んでいます。そして漁獲量は減少していません。
凸凹が大きいのは2年ごとに回遊の増減が激しいカラフトマスの漁獲量の影響です。一方で青の日本の漁獲量が減少の一途であることと残念ながら対照的です。これが現実なのです。
サケに限らず資源管理において、日本の考え方や実施方法が異なることが多々あります。その結果同じ統計を取り始めてから生産量(漁業と養殖)で過去最低を毎年更新し続けています。
世界全体では増加を続けているのに日本だけが減り続けている。この現実に気づき政府が進めようとしている「国際的に見て遜色がない資源管理システムの導入」を進めねばなりません。

