◆今日のお悩み
新年を迎えるたびに目標は立てているのですが、気がつくと途中で忘れられ、判断や行動に生かされていません。経営者としても、年頭に掲げた方針が現場まで浸透している実感がなく、結局は前年踏襲の意思決定に戻ってしまいます。新年の目標は、どうすれば「守られるもの」になり、成果につながるのでしょうか。
新年を迎えるたびに目標は立てているのですが、気がつくと途中で忘れられ、判断や行動に生かされていません。経営者としても、年頭に掲げた方針が現場まで浸透している実感がなく、結局は前年踏襲の意思決定に戻ってしまいます。新年の目標は、どうすれば「守られるもの」になり、成果につながるのでしょうか。
新年の目標の本質は「信念」にある
新しい年を迎えると、多くの企業や個人が「今年の目標」を掲げる。しかし一年後に振り返ったとき、その目標が本当に意思決定を左右したかと問われれば、心もとないケースは少なくない。
理由は明確だ。多くの目標が「計画」や「希望」にとどまり、「信念」の水準まで高められていないからである。
この点で象徴的なのが、良品計画顧問(元代表取締役会長)の金井政明である。金井は年初のメッセージや社内対話の場で、売上や出店数といった数値目標よりも、「感じ良いくらしと社会とは何か」という問いを繰り返し投げかけてきた。無印良品における目標は、達成すべき項目ではなく、「何を大切にし、何をしないのか」という信念の共有だった。
その信念は、業績が低迷した時期にこそ力を発揮した。短期的な効率や流行に流されず、暮らしの質や社会性を損なう判断はしない。この一貫性が、社内外からの信頼を生み、結果としてブランド価値の再構築につながっていった。
目標を守った経営者、守れなかった経営者
新年の目標を貫いた経営者と、途中で手放してしまった経営者の差はどこにあるのか。それは、目標を信念として扱ったか、スローガンとして扱ったかの違いに尽きる。
