“公式”写真集である意味とは
トークショー後、検測員たちがドクターイエローの周囲にいると、人々が次々と訪れて質問を投げかけます。ドクターイエローはもちろん、検測員のファンでもあるのです。
「写真集にこんなに自分たちが載っているとは思わなかった」と7人の“中の人たち”は言いますが、村上さんは「この写真集が“公式”であることの意味は、走行写真だけなく、ドクターイエローの内部や清掃の様子、それらを支える人々を写し出し、残すこと。それでこその存在であることを写真集で伝えたかった」と言います。
「ドクターイエローに、ようやく会えた」
トークショーの会場には、ドクターイエローのTシャツを着た子どもたちや、大きなカメラを抱えたファンが押し寄せました。静岡県から母子で訪れた方は「ドクターイエローをちらっと見たことはあったのですが、写真に撮ることはできなくて。今日はドクターイエローを見られた上に、特別に公開された運転台の中にも入れて、本当に幸せです」と話します。
記憶に残り続ける
ドクターイエローT4編成は引退し、JR西日本が所有するT5編成についても2027年以降を目処に引退する予定です。T4の車体は7号車がリニア・鉄道館で展示されることになり、1号車は日立笠戸工場へ。それ以外の車両は解体され、主な素材であるアルミニウムは記念グッズなどに活用されています。
リニア・鉄道館では1月26日まで、「ドクターイエロー神社」が設置され、絵馬(紙)が配布されます(先着5,000名)。また、T4由来の再生アルミでつくられた特装版写真集を923個限定で販売します。T4自体もデザインされた福田哲夫氏の描き下ろしデザインとシリアルナンバー(No.1~No.923)が刻印されています。
走行する姿を見られなくなってしまうことには多くの惜しむ声が寄せられましたが、リニア・鉄道館に行けばいつでもドクターイエローに“会える”ようにもなりました。関連グッズも含めいつまでの人々の記憶に残る存在になるのでしょう。
