2026年2月7日(土)

勉強メンタルの育て方

2026年2月7日

大事なのは自分のこころが動いているかどうか

 だけど、そのような心地よさや快感を得られるようになるには、ワンステップが必要です。それは、「知らないことを知るのは楽しいな」「できなかったことができるようになるのは嬉しいな」といったこころを動かす経験をすることです。

 スポーツでもゲームでもそうですが、続けていくうちにレベルが徐々に上がっていきます。初めは簡単にクリアできたものが、ひと工夫しないとできなくなったり、スキルアップしないと勝てなかったりする。そういうときは苦しくてつらいけれど、そこであきらめずに、自分なりに努力し、試行錯誤したすえに、いままでクリアできなかった難局を乗り越えられたときは、大きな達成感を得ることができます。

 また、いままでの自分のやり方ではうまくできなかったことや、どうしても時間がかかってしまっていたことを、「こういうやり方でやってみるとうまくいくよ」「ここをちょっと意識してみるといいよ」など、誰かにコツを教えてもらって、実際にやってみたらうまくいったという経験をしたことがある子は、「へぇ〜、いいこと教えてもらったな」「そういうやり方もあるんだな」と感動し、人のアドバイスに対して素直に耳を傾けようとします。

 勉強も同じです。スポーツでも遊びでもそのような経験をしたことがある子は、こうした達成感や高揚感を日々の勉強でも感じられるようになります。そういう子は、ただ教えられた通りにやるのではなく、「なぜそうやるのか」「そうすることでなにがわかるのか」と納得感を持ちながら日々の勉強にも取り組むので、自分の知識として実になっていく。だから、勉強も「楽しい!」と思えるのです。

 「勉強ができる子」たちのなかには、小さいころから勉強系の教室に複数通っていたり、たくさんのドリル学習をしていたりする子が一定数います。つまり、早い時期から先取り学習をしてきたために、アドバンテージがある子たちです。

 でも、そういう子どもたちの中にはどこか疲れた表情をしている子がいます。現時点でのテストの成績はいいけれど、勉強を楽しみながら取り組んでいるようには、どうも見えない。それどころが、我慢して耐えながらやっているように見えるのです。そういう子の中には、いずれどこかのタイミングで失速してしまうか、勉強嫌いになってしまうケースが少なくありません。

 一方、同じ「勉強ができる子」のなかには、いつも楽しそうに勉強をしている子がいます。そういう子は、勉強を我慢しながらやっているどころか、勉強を勉強だと思っていないかのように目をキラキラさせながら授業を聞いています。「へぇ〜、そういうことか!」「なるほど、こういうやり方もあるのだな」「わぁ〜、いいこと聞いたなぁ〜」「よし、わかったぞ!」と、常にこころの動きが伴っている「本当にかしこい子」なのです。

 この「納得感」や「感動」「達成感」などのこころの動き、あるいは、ああでもないこうでもないと試行錯誤したり、「いま自分が考えていることは本当に正しいのだろうか、ほかにいい考えはないのだろうか」と疑ってみたりといった粘り強さや最後までやり抜こうとする気持ち。これらのこころのベクトルを、私たちは「勉強メンタル」と呼んでいます。そして、この勉強メンタルを高めていくことが、「単に勉強ができる子」と「本当にかしこい子」の差を生むいちばん重要な要素だと考えています。

 両者の違いはなにかおわかりでしょうか?

 それは、自分に引き寄せて学んでいるかどうか、です。

 自分に引き寄せて思い出したり、考えたりできる子は、「勉強は楽しい!」と感じながら、自然と「頭のいい子」に育っていきます。


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