中国企業がシェアを奪う洋上風力設備市場
25年6月末現在、世界には12億4500万キロワット(kW)の陸上、洋上の風力発電設備が導入されている。そのほぼ半分は中国にある。
25年1月から6月に世界で導入された設備量は約7200万kW。24年1月から6月の世界の導入量4400万kWから大きく伸びたが、その伸びの大半は中国での設備導入だ。中国の導入量は、2580万kWから5140万kWに倍増した。2位インドの導入量350万kWの10倍以上だ。
世界の洋上風力の設備容量は、25年末に約8900万kWとみられている。25年末の世界の陸上、洋上を合わせた風力設備容量は13億2600万kWと推測されているので、洋上風力のシェアは約7%だ。中国が世界の洋上風力設備の52%を持つ。
中国の風力発電設備メーカーは、中国での風力発電設備の導入拡大に合わせ設備製造能力を拡大し、世界の風力設備供給の約7割を握るまでになったが、洋上風力の設備市場では欧州メーカーの後塵を拝していた。
しかし、拡大を続ける国内市場を背景に洋上風力の設備でも欧州メーカーからシェアを奪っている。25年の洋上風力発電設備契約獲得シェア世界一は、中国Mingyang(明陽智能)、2位はGoldwind(金風科技)になった。
Mingyang製洋上風力設備は、日本では富山県入善町の事業に導入され、欧州でも導入されている。価格競争力のある中国メーカーが欧州市場で大きなシェアを奪うことを懸念した欧州委員会は、中国メーカーへの政府補助についての詳細調査の着手を発表した。



