2026年6月20日(土)

エネルギー依存国家・日本

2026年6月20日

 日本の石油中東依存度は94%にも上る。1970年代の石油危機を経てバブル期の87年には67.9%まで減少したが、輸入先だった中国や東南アジア諸国の石油消費量が増えたため、その後、再び中東依存度が増えた。それでも、2010年代には、ロシアからの輸入を増やすことで中東依存度を減らしたが、ウクライナ戦争の勃発もあり、シーソーのように増減を繰り返している。

 一方、液化天然ガス(LNG)については、中東依存度は低い。これはINPEXなど日本の資源開発企業の取り組みが寄与している。

 日本に輸入される石油の93%、世界で貿易される石油のうち、約25%が通過するのが「ホルムズ海峡」だ。同じくLNGも世界貿易量の約20%が通過するため、やはり海峡が封鎖されることの影響は大きい。

 ホルムズ海峡はアラビア半島、イランを隔て、ペルシャ湾へとつながる海峡で、最も狭い場所で約54キロ・メートル、航路にいたっては、3.2キロ・メートルしかない。石油を運ぶ大型タンカー「VLCC(Very Large Crude oil Carrier)」は、長さ300メートル、幅60メートルにもなる。このサイズの船にとって、いかに狭いかが分かる。

 代替ルートを考えたいが、国際エネルギー機関(IEA)のレポートではこう指摘している。

 「代替輸出ルートの利用可能な輸送能力は限られている。ホルムズ海峡を迂回する形で石油の流れを迂回できる可能性のある稼働中の石油パイプラインを保有しているのはサウジアラビアとアラブ首長国連邦のみであり、その利用可能容量は推定350万〜550万バレル/日。主要パイプラインにはホルムズ海峡を迂回するための追加容量が存在する可能性はあるものの、相当量の石油を迂回して輸出するために必要な物流およびサプライチェーンは、十分に検証されていない」


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