2026年6月21日(日)

橋場日月の戦国武将のマネー術

2026年6月21日

墨俣砦は経費で落ちました

 という訳で、トータルコストは1億7310万円で、この資金投下の結果墨俣砦は3日で竣工、9月15日には信長以下1500名の将兵が入城したという(『太閤記』では9月7〜8日の工程、15日に信長以下3000人が入城)。正直、急普請でどうせ寿命も短い砦に桧材など使うものかと思っても、信長が入るなら後の「御座所」的な仮御殿としてそれなりの屋敷を構えたのかもしれない。

 以上が墨俣築城に豊臣兄弟が費やしたと思われるマネーの支出決算なのである。

 ここで墨俣砦編の〆として、ドラマに蜂須賀正勝の家臣として登場していた稲田植元(いなだ・たねもと。通称は稲田大炊介〈おおいのすけ〉)なのだが、前野長康が蜂須賀正勝を「兄ぃ」と呼んでいたのは、実際に植元がそういう立ち位置で正勝に近しかった。

NHKホームページより

 幼児から正勝の世話になった植元は兄弟の契りを結んで正勝に尽くし、のちに秀吉から大名に取り立てられようとした際も「共に働こうと約束した」と正勝の側から離れなかった。

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