ホルムズ海峡を経由する液化天然ガス(LNG)の年間輸入量は約400万トン。日本全体の6.3%だ。
現在、電力・ガス会社はこの年間輸入量に相当する在庫があり、短期的に電力・ガスの安定供給に支障をきたす状況にはない。
LNGの中東依存度が低いのは理由がある。その一つが日本で消費するLNGのうち、最大量を確保しているINPEXの豪州西北部での「イクシスLNGプロジェクト」の成功だ。2018年10月から供給が始まり、年間890万トンほどの生産を行っており、その7割を日本向けに供給し、国内で消費されるLNGの約1割を担っている。
「イクシスLNGプロジェクト」の最終投資決定時に社長として立ち会い、その後も原油価格が下落して採算が悪化するなどの経営難を乗り切ってきた同社前会長で現在相談役の北村俊昭氏と副社長の滝本俊明氏に、どのようにしてLNGの安定供給を実現したのか、その道のりと今後の展望について聞いた(インタビューは5月14日に実施)。
右からINPEX前会長の北村俊昭氏(現・相談役)と、副社長の滝本俊明氏。〝資源マンとしての志〟を持つことで、操業主体(オペレーター)として事業を推進する「イクシスLNGプロジェクト」を成功させた(WEDGE)
