世界2位の原油生産国ロシア
世界一の原油生産国はどこだろう。サウジアラビアと答える読者もいるかもしれないが、世界一は、2000年代後半のシェール革命により生産量をほぼ3倍に増大させた米国だ。米国の生産は1970年の日量1000万バレルをピークに減産が続き、2000年代後半には日量500万バレルまで落ち込んだ。
しかし、2000年代に米国は固いシェール層の中に閉じ込められていた原油と天然ガスの商業生産の開始に成功。シェール革命だ(【解説】なぜシェール革命は米国で起こったのか エネルギー基礎知識⑤ Wedge ONLINE(ウェッジ・オンライン))。現在米国の原油生産量は、シェールオイルに支えられ日量1400万バレルである。天然ガスから分離される天然ガス液を含むと2000万バレルを超える。
米国に次ぐ2位は、ロシアだ(図-2)。国内に豊富な天然ガスと原油の埋蔵量を持ち、天然ガス生産量はかつて世界一だったが、シェール革命の米国に抜かれ、現在天然ガス生産量も世界2位だ。
25年のロシアの原油生産量(オイルコンデンセートを含む)は、日量1016万バレルだ。図-3が米国、ロシア、3位サウジアラビアの原油生産量の推移を示している。
ロシアは、国内需要以上の精油能力を持つ。22年2月のウクライナ侵攻前は、世界一の原油・石油製品の輸出国だった。
欧米日の制裁開始後のロシアからの石油の輸出相手国は、欧州中心から中国とインドにシフトしている(図-4)。



