5月12日にアンカーハンガリーではペーテル・マジャール新首相の政権が発足したが、同首相は大統領、その他オルバン体制の主要人物を更迭する意向であると、6月1日付けフィナンシャル・タイムズ紙が報じている。主要点は次の通り。
ハンガリーのペーテル・マジャール新首相は、憲法を改正し、大統領を含めビクトル・オルバンによって任命された者のほとんどを更迭すると約束した。
6月1日、マジャールは、大統領のタマーシュ・シュヨクのことをオルバンの非リベラルのアジェンダを遂行した操り人形であり大統領にふさわしくないと述べた。シュヨクは2024年以来その職にあるが、5月末までに辞任するよう求めるマジャールの要請を拒否した。
「ハンガリーはシュヨクのものでもなければオルバンのものでもない」「我々は憲法を改正し、法の支配とハンガリーの民主主義を回復する」とマジャールは記者団に述べた。
シュヨクは憲法学を専攻した法律家であるが、彼を更迭しようとするマジャールの企てに挑戦すると誓っている。欧州評議会(Council of Europe)の憲法問題に関する諮問機関であるベニス委員会(Venice Commission)に助言を求めたいとも彼は述べた。
しかし、その間マジャール政府と協力するとシュヨクは述べた。先般、オルバン政権時に法の支配にかかわる懸念から凍結されていた160億ユーロを超える欧州連合(EU)資金の解除が合意されたが、この合意を実行する上で必要な法律に署名することにも協力すると述べている。
「大統領は憲法に従いそのマンデートを全うする」「大統領の職務を解釈し直そうとする新たな政治的意思があることは明らかだ」とこの週末に彼は述べた。辞任の要求は「政治的な動機によるものであり、従って憲法上は見当違いであり」国に「心配な」問題を起こす。「大統領が民主的に選ばれた議会を妨げ邪魔すると怖れる理由は何もない」とも述べている。
大統領は大体において儀礼的な地位であるが、法案への署名を拒否し、憲法裁判所(オルバンの指名による裁判官で固められている)の審査に付すことが出来る。従って、完全に阻止しないまでも、立法を遅延させることが出来る。
