2026年7月26日(日)

韓国軍機関紙『国防日報』で追う

2026年7月26日

 また競技会も設け、優秀な人材を発掘する方針だ。チョン・ジュンボム国防AI企画局長は、除隊後もAI時代を先導する人材として成長できるよう支援すると述べている。

厳密に適用される韓国軍の猛暑対策

 国防部は7月14日、今夏の平均気温が観測史上最高になるとの見通しを受けて、将兵の非戦闘損失を防ぐための猛暑対策を全部隊に下達した。その基準となるのが「温度指数」だ。

 乾球・湿球・黒球の3種の温度計から算出し、気温に加えて湿度と輻射熱を織り込んだ指標で、1950年代半ばに米軍が熱帯地域の熱障害防止のために開発した。日本の暑さ指数と同じ発想で、通常は気温より3〜4度低い値が出る。

 韓国軍はこの数値で屋外活動を機械的に区切る。国防部の規則によれば、29.5度を超えると屋外の軍事活動を短縮または調整するよう定める。

 陸軍はさらに、31度で野外訓練を制限・中止し、32度を超えれば早朝と夕方を使って警戒作戦など必須の活動だけを行うと細分化している。

 今回示された「32度以上は屋外活動中止」もその延長線上にある。冷水、冷房、休息、保冷装具、応急措置の「猛暑安全5大基本守則」も併せて徹底させた。

 だが、運用は軍種ごとに異なる。陸軍は将官級指揮官の判断で休暇・外出まで可能で、非武装地帯(DMZ)での捜索任務のように長時間に及ぶものは任務の実施要領そのものを調整する。海軍・海兵隊は屋外で行っていた消防服の着脱を冷房が効いた屋内で行えるようにし、空軍教育司令部は野外訓練に際して熱中症キットと血中酸素飽和度測定器の携行を義務づけた。

 これらの数値は、机上で引かれた線ではない。2021年7月、DMZの捜索作戦に投入された陸軍の衛生兵が倒れ、1週間後に死亡した。当日の江原道高城の最高気温は23.9度で、猛暑注意報も出ていない。だが防弾ベストとヘルメット、背嚢(はいのう)という軍装が体温を逃がさなかった。

 24年5月には規定に反する完全軍装での懲罰的訓練で教育中の兵士が死亡し、中隊長らの実刑が確定している。これらの犠牲を背景として、指揮官の判断が介在しない温度指数が設けられた。

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