2026年8月6日(木)

チャイナ・ウォッチャーの視点

2026年8月6日

中国人は冷たい食べ物を好まない

 地域や学校によって異なるので一概には言えないが、食堂で食べる場合、たいてい複数のおかずがビュッフェのように並べられており、それを自分で取ったり、厨房の係員に取ってもらったりする。2~3のおかずを選んだら、ご飯とスープを受け取り、テーブルに移動して食べる。日本の社員食堂とほとんど同じような形式だ。代金は専用のプリペイドカードで引き落としたりするが、学校によって異なる。

北京の高校の食堂。中国の学生は食堂で昼食を食べることが多い(写真提供:筆者)

 小学校から高校、そして大学まで、中国の学生の昼食はこのように食堂で食べることが多いため、そもそもお弁当を持参しなければならないというシチュエーションは少ない。校外活動はあるが、外で食べるため、日本の遠足のように、お弁当を持参する行事は存在しないし、サッカー教室、水泳教室などの習い事に行く際でも、子どもにお弁当を持たせるということがないのだ。

 中国人がお弁当を持たない理由は、他にもある。お弁当は冷めてしまうという問題があることだ。彼らは基本的に、温かい食べ物を好む。冷たい食べ物は身体を冷やして健康に悪いという考え方が背景にあるからだ。近年は生野菜サラダを食べる中国人も増えてきたが、それは大都市の若者など一部の人に限られる。多くの中国人は出来立ての温かい中華料理を食べるのが普通だが、中華料理は油を多用するため、冷めると油が固まり、美味しくなくなってしまう。そのため、中華料理自体、お弁当という形態に合わない料理ジャンルだということもできる。

 では、お弁当は存在しないのかというと、そんなことはない。お弁当を持参するのは学生ではなく、むしろ社会人だ。会社に食堂が併設されていなかったり、節約したりするため、お弁当を作る。コロナ禍以降、健康志向の高まりもあって、お弁当を作る社会人が増えたと言われているが、社会人も冷めたお弁当は好まないため、会社の休憩室にある電子レンジでお弁当を温めてから食べる。中国人のお弁当は、日本人のように色合いやおかずの数の多さなどは気にせず、1~2種類の炒めものと白いご飯といった組み合わせが多い。


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