装着部位は邪魔になりにくい頸部(首)だが、頭には情報収集器官「目」「耳」などがあり、「正面」「上向き」「下向き」「横向き」「屈む」などの動きに追従する必要がある。首の小刻みな動きは位置がずれやすい。が、首が動かせないようにはできない。寝違えた時の不便さを考えるとわかる。その状態で戸外で作業したいとは思わない。
ゼネラルは、今年第2世代機(ウェアコン2)を導入した。頸部は、首の後ろにスペーサーを追加した「3D支持構造」になっている。冷却面積は第一世代機の150%、冷却ファンの最大風量は113%になっている。冷却ファンというのは、ペルチェ素子を冷やす水を冷やすためのファン。安定した冷却機能を持たせるために、水冷を採用している。クルマ並だ。猛暑から酷暑が当たり前の現在、安定した冷却が必要だ。
また同じ部位を冷やし続けることは、その部位に負荷をかけると言うこと。当然、医療とも連携し、低温火傷などがでないことも確認している。確実、安全など、クリアすべきことは多岐に渡る。
バッテリーは2台。すごくごつく、2つ合わせると重さは0.5㌔を越す。だが、これで8時間は持つ。業務用はいろいろな環境下でも、労働時間をフルサポートしなければならない。
①に関しては、オプションではあるが専用の空調服ベストで対応。こちらはオリジナル技術ではない。が、空調服は熱遮断性が高く、バッテリーなどの収納ができる。
メーカーより借り、散歩などに使ってみたが、快適。ただ、業務用なので少々物々しい。が、戸外、暑いと場所での仕事にはとてもいい。
今後の飛躍が大いに期待できる
現在、地球温暖化の真っ最中であり、日本のエアコン、ヒートポンプシステムに世界中の目が集まっている。
夏でも暑くないとされた欧州は、今やサハラ砂漠の熱が上空に溜まっており、日本でいうと樺太位に位置するパリ、ベルリンでも40℃を超える。エアコンの普及はフランスで25%、ドイツで3%。先進国エリアに、ものすごく有望な市場が登場したようなものだ。
先進国であるがゆえに、その場だけ凌げればいいとはならない。当然冷暖房で、最も効率のよいヒートポンプシステムは注視される。それを受け、今後のビジネスを考慮し、エアコン関連は再編ブームだ。ゼネラルも例外でなく、パロマの傘下に入った。
富士通傘下のメーカーは、富士通の傘下から離れ、独立した名乗りにすると、世界一になるという例が多い。工業用ロボットのファナック、半導体検査のアドバンテストなどがそうだ。
では、ゼネラルも同様に世界一になるのか。私は、可能性はあると思う。ウェアラブルエアコンは、ゼネラルが先駆者。明確なニーズがあり、彼らが先頭を走っているからだ。人を直接冷やすと言う、今までビジネス化できなかった分野をビジネス化したのは彼らの功績だ。
今は、業務用だけだが、是非、一般人のために、日常外出用も作って欲しい。その時の要望としては、緊急時は、2人を冷やすことができるというものだ。こうも酷暑が続くと、隣で歩いている人が倒れないとも限らない。そういう人を助けられるような仕様にして欲しいと思う。ゼネラルの累計契約社数は800社にも及ぶ。新しい分野が本格的に動き始めた。
