2026年8月12日(水)

野嶋剛が読み解くアジア最新事情

2026年8月12日

熊本地震の瓦礫を取り除く市民ら。台湾はいち早く支援を表明している(ロイター/アフロ)

 熊本を襲った最大震度7の「令和8年熊本地震」について、台湾側からの支援表明は極めてスピーディだった。頼清徳総統は発生当日の28日、Xにおいて日本語で「心よりお見舞い申し上げます」「台湾と日本は苦楽を共に乗り越えてきた真の友人」「いつでも協力できるよう準備を整えています」と発信した。外国の首脳では最も速いレスポンスだった。

頼清徳総統公式Xより

 蔡英文前総統も同じ日にXで「心を痛めています。台湾の多くの人々が、今、熊本を想っています。2016年がそうだったように、私たちはいつも日本の皆さんと一緒です」と書いた。それから、政府、政党、政治家、民間の支援表明が台湾各地で奔流のように動き出した。まるで熊本の震災が台湾自身の「問題」であるかのように。

蔡英文前総統公式Xより

 ここまで外国の自然災害に関心を示し、支援をしてくれることについて、日本人としては感謝を抱きつつ、素朴な「どうして」という疑問も湧くだろう。筆者は長く台湾による日本の災害支援問題をフォローしてきた。その中、今回の熊本地震への台湾の対応は「支援の連鎖」「熊本の特殊性」「台湾の政治事情」という三つの要素から読み解くことができると考えている。


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