2024年7月16日(火)

炎上?感動?ネットで話題のニュース

2014年9月2日

 この一言は非常に厳しい一言です。イケダさんが「著作権者としての気分としては(パクられても構わない)」と書いた意識の裏には、「記事を『パクられる』こともあるような、注目を集めるブロガーだからこそ言える」という自負があったはずです。そもそも誰も知らないブロガーがこう言ったところで、誰も相手にしません。

 そのイケダさんに対し、「貴方の著作物にはパクる価値が無い」と言えるのは、同じくネット上で人気を集める書き手しかいないように思えます。もちろん言いたければ誰でも言えますが、説得力が違います。

 9月1日20時の時点で、ヨッピーさんの記事は1300回以上RT、「いいね!」は700以上ついています。また、イケダさんはヨッピーさんの記事を読んだようで、Twitter上で「とりあえず集約すると、当事者でもない人間がなぜコピーコンテンツについて批判的になるのか、が知りたいんですよね。その先には、どのようなコピー対策の制度を作ろうと考えているのかも。」など感想をつぶやいていますが、「よっぴーさんのブログに対してのコメントお願いします」という声に対して「そんなに焦らないでください、あとで書くので笑」と書いていることから、近日中に新たな記事が発表されるようです。

 ヨッピーさんは、「当事者でもない人間がなぜコピーコンテンツについて批判的になるのか」という疑問について、自身の記事内で

今なんてTwitterだので誰でも発言者たりえるし権利者たりえるわけでさ、「別に自分がパクられてるわけじゃないから」ってスルーした時点で自分が被害者になった時に文句言えなくなるじゃん。だから被害を受ける前から声を挙げるんだっての。

 と説明していますが、イケダハヤトさんはこの説明にはイマイチ納得していないようです。

 シンプルな話ですが、人間は「ずるいことをしている」と感じる人に対しては批判的になるものです。コピーコンテンツに怒りを感じる当事者の方がいるのであれば、その当事者のファンや身内の人間は批判するでしょう。ただ、その当事者が「別にいいよ」と言うのであれば、ファンや身内も怒りを収める人が多いでしょう。現に、イケダハヤトさんの記事は「転載OK」と本人が言い、ヨッピーさんが全文転載していますが、ヨッピーさんに対して「全文転載はおかしい」と批判している人はいないように見えます。

 また、そもそも、この「パクり論争」は、さかのぼれば昨今の「バイラルメディア」の隆盛に端を発しています。これについては、また別の記事で紹介したいと思います。 

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