2024年4月14日(日)

Wedge REPORT

2014年12月15日

祖先を調べる米、子供を調べる中

 2013年11月、グーグルが出資する個人向け遺伝子検査世界最大手の23andMeが、米食品医薬品局(FDA)より遺伝子検査キットの販売停止を命じられた。

 家族性乳がんのリスクやワーファリン(抗凝固薬)の感受性など、日本では医療として自主規制している項目を含む検査サービスを提供していた23andMeは、「利用者の安全が担保出来ない」として、FDAから警告を受けていた。FDAは最終的にこのキットを承認基準に満たない医療機器にあたると判断。結果、23andMeは疾患や体質に関する検査サービスを停止し、多民族国家のアメリカならではの「祖先解析」に特化する形に切り替えた。

 これにより、75万人分という巨大なゲノムデータを持つ同社は顧客の伸びを鈍化させたが、キット承認を待ちつつ、年内にも海外進出の予定だ。

 一方、日本人の子供たちの遺伝子が上海に流れている。ひとりっ子政策で富裕層の教育熱が過熱する中国では、世界最大の才能遺伝子検査会社、上海バイオチップがひときわ目を引く。

 上海バイオチップは、01年、中国政府の9割出資によって設立された遺伝子研究・開発の拠点。日本にも20社以上の代理店があり、58000円の料金で、記憶力、注意力、理解力、想像力などの「学習能力(IQ)」、勇気、羞恥心、楽観、探究心、同情心、社交性などの「感情(EQ)」、聴覚、音感などの「音楽能力」、色覚、美的感覚などの「絵画デザイン能力」、音感、耐久力などの「ダンス・リズム感」、筋力、速度、瞬発力などの「運動能力」の6分野41項目を検査できる。


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