田部康喜のTV読本

2014年12月17日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 「相棒」第8話(12月10日)は下町の舞台にして、質屋の主人(矢崎滋)と呉服屋の主人(斉木しげる)が巻き込まれた殺人事件を相棒が解いていく。下町の雑踏や路地、東京スカイツリーを望む公園の風景が美しい。

 推理ドラマの魅力は、美しい風景のなかで登場人物たちが織り成す人生にある。実質的に45分間で完結する1話にぜいたくなロケによって、風景を映し込むのは容易ではないが、この回はよくみせた。

 「名探偵ポワロ」における第1次大戦後のロンドンや、海外ロケでみせるエジプトの風景のなんと美しいことであろうか。「シャーロック・ホームズの冒険」もまたそのようである。

 「相棒」が世界市場に出るためには、TOKYOのさまざまな都市の顔をみせていくことだろう。そして、やはり1話について1時間45分、コマーシャルを入れれば2時間の枠が欲しい。シリーズの本数を減らしてでも、と考えるが、「報道ステーション」の枠との調整が必要なので多くは望めない。

 「相棒」Season13元旦スペシャルに期待したい。

  
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