2024年7月23日(火)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2015年1月27日

「岸さんたちの希望どおりになりましたよ」
「この際だから、生涯学習の校区づくりのモデルケースとして余裕教室の管理をみなさんに任せてみようということになりました」と、教育委員会の会議室で生涯学習部長が笑みをたたえて言ったんです。

 思わず「ヤッター!」と私は叫びながら小躍りしてしまいました。

 生涯学習部長が言う「この際」とは、この年の1月17日に起きた阪神淡路大震災のことです。

 そのことにより、市では防災倉庫の各学校への設置を含む防災体制整備の緊急必要から、当初予定していたコミュニティルームの開設予算から管理者をおく人件費の予算案が削減されたんです。

 開設予算は当初予定の800万円から200万円あまりに減額されました。

 そのこともあり、結果として税金を割いての管理者をおかず、私たちが希望していた住民が鍵を預かるかたちによる自主管理による運営での秋津小学校コミュニティルームの開設になったんです。

 だから、先に言った「複雑で思い出深い重要な節目の年」の意味には、死者6,434名・不明者3名・傷者43,792名もの被災者を出した阪神淡路大震災の犠牲があったがゆえに、住民が鍵を持つ住民自治による自主自律自己管理での秋津小学校コミュニティルームの開放が実現できたことの含みがあったんです。

まち育て意識の創生を

 私たちはなぜ、管理責任が伴う普通なら面倒と思えるような、利用者住民が自主運営するかたちでの開放にこだわったのでしょうか。

 管理者をおいての開放は、行政にすればお金がかかることです。しかも毎年かかる人件費になります。人件費の負担増により、早く開放してほしいと願う私たちの想いとは裏腹に、行政が決断をしてくれないかもしれません。

 同時に自主運営により、学校そのものをみんなが生涯学習の拠点として認識することや、その延長に新しい公共性を育む可能性や学校を拠点としたまち育て意識の創生までがありうるかもしれないとの想いが、私たちにはありました。

 さらには、モノではありませんが「製造(産んだ)した責任者」である自分の子どもが通う学校でありながら、お役所まかせ的な、自主性や主体性をアッチに預ける一部の私的親の体質改善にもなるかもしれないなぁ、との想いもありました。

 そんな想いを秘めながら、一刻も「早く」しかも自主運営での開放を望んでいたんです。


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