世界の記述

2015年3月9日

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 自国で学歴や特別なスキルがなくても、ある程度の英語力があれば生活レベルを上げられる選択肢がある。そのいい例が、先日ポーランドで物流センターの稼動を開始したAmazonだ。この国は欧州市場内では単純労働者の賃金が非常に低いため、ここ10年多くの外国資本の国内誘致に成功した。これらの大企業が国内雇用の場を作るのは事実なのだが、報酬賃金の基準は当然のごとくポーランドの国内最低賃金レベルだ。イギリスのAmazonで同じ仕事をしている同胞が「その(ポーランドの)賃金でこの仕事は絶対お断りだ」とネットでつぶやく値段なのだ。

 初めの頃こそ期間限定で出稼ぎとして国を出て行く人が多かったが、近年は帰国予定のない移民としての出国が増えている。さらに家族を呼び寄せ、新たな生活を国外で築き上げる人たちの数も目覚しく増加している。よりよい生活を求める人たちの波も止まるところを知らない。人々の英語熱もやはり、今しばらくは続くことだろう。

  
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◆Wedge2015年3月号より

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