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world rice

2015年5月27日

 生産者は、肥料や農薬、そして人件費や水代金など、生産コストの上昇にともなって、販売単価を上げてもらわないと経営が維持できなくなってしまいます。そこに追い討ちをかけるのが、輸入機械や資材コストの上昇で、過去6カ月でUSドルに対して、為替レートが40%以上も下落しています。

国際相場とかけ離れた日本

 コメの国際相場は生産国の事情で決まるほど単純なものではなく、世界の生産量と消費量、そして品質も含めた競争の結果として、国際相場が形成されています。

 これから作付けが始まる地球の反対側の日本では、減反政策の廃止目前であり、すでに過剰生産であるにもかかわらず、さらに作付面積が増えることも予測されています。政府の価格維持政策もあって大暴落が止まっています。

 一方、輸出される国産米は微々たる数のままです。日本で消費されているコメは、良質な短粒種とはいえ、政府の資金を使いながら過剰供給にもかかわらず、高価格で推移しています。日本の現状はコメ貿易と国際相場とはかけ離れた、相変わらずの鎖国市場ともいえます。このような状況からは、安定したコメの輸出などできるはずもありません。

  
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◆Wedge2015年5月号より


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