阿修羅像
(国宝/奈良・興福寺所蔵)
*禁転載
(国宝/奈良・興福寺所蔵)
*禁転載
光明皇后が万感の思いを込めた西金堂の仏像とは心静かに向き合いたい。阿修羅を前にして、母を亡くした光明皇后の悲しみに思いを馳せよう。産んだばかりのわが子を残してこの世を去らなければならなかった女性の悲しみに思いを馳せよう。阿修羅と会う時には、八部衆に会う時には、寄り添うことが必要である。
仏像ブームだという。仏像に興味のある人が増えるのはうれしい。しかし、興味だけの人が増えるのは悲しい。仏像を大切に思う人がふえてほしい。
すべての仏像には、
造った人たちの願いが込められている。
すべての仏像には、
造られてから今までにその前で手を合わせた人たちの祈りが込められている。
だからすべての仏像は尊く、そして美しい。
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