2022年7月2日(土)

古都を感じる 奈良コレクション

2009年9月4日

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西山 厚 (にしやま・あつし)

帝塚山大学教授、前奈良国立博物館学芸部長

帝塚山大学文学部文化創造学科教授。前奈良国立博物館学芸部長。徳島県鳴門市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。奈良国立博物館では「女性と仏教」など数々の特別展を企画。主な著書に『仏教発見!』(講談社現代新書)、『僧侶の書』(至文堂)など。日本の歴史・思想・文学・美術を総合的に見つめ、書き、生きた言葉で語る活動を続けている。

阿修羅像
(国宝/奈良・興福寺所蔵)
*禁転載

 
光明皇后が万感の思いを込めた西金堂の仏像とは心静かに向き合いたい。阿修羅を前にして、母を亡くした光明皇后の悲しみに思いを馳せよう。産んだばかりのわが子を残してこの世を去らなければならなかった女性の悲しみに思いを馳せよう。阿修羅と会う時には、八部衆に会う時には、寄り添うことが必要である。

 仏像ブームだという。仏像に興味のある人が増えるのはうれしい。しかし、興味だけの人が増えるのは悲しい。仏像を大切に思う人がふえてほしい。

すべての仏像には、
造った人たちの願いが込められている。
すべての仏像には、
造られてから今までにその前で手を合わせた人たちの祈りが込められている。
だからすべての仏像は尊く、そして美しい。 

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