蘭奢待の香り

織田信長が切り取った伝説の香木「蘭奢待」が正倉院展に出品中だ。「蘭奢待」をめぐって、歴史人物たちの意外なエピソードが見えてくる。

玄奘三蔵の旅

名僧・三蔵法師も“自分は仏教を理解できない凡夫ではないか”と悩み続け、『西遊記』の旅に出た。長い心の旅を続けた者だけに光が訪れる。

桜に逢う

幕末の官僚、川路聖謨が佐保川ほとりに植えた「川路桜」が、今年も見事に咲いた。桜にまつわる奈良の歴史と思い出は、尽きることがない。

大地との絆を結ぶ

今回の地震では、多くの被災者の方々がいまも困難な状況下にあるが、苦難の真っ直中を突き抜けて、ふたたび大地との絆を結ぶことを祈りたい。

小さな仏像とこどもたち

奈良の山添村には、小さなこどもたちにもしっかりと仏の心が根づいている。小さな菩薩像をめぐる会話から滲む、こどもたちの優しさと清々しさ。

大仏さまに、恋文と音楽を捧げる

大仏様へ瑞々しいラブレターを書いた女子高生。歌を奉納した歌手・平原綾香さん。みなさまざまな「縁起」のもとで、大仏様との出会いを得た。

はるかに遣唐使を想う

国づくりに命を賭した阿倍仲麻呂ほか、のべ数千人にも及ぶ有名無名の遣唐使たちの熱い思いこそ、政治というものの原点である。

「お水取り」の本当の魅力

燃え盛る「お松明」が有名な東大寺の伝統行事・お水取りが始まった。その知られざる歴史と本当の魅力を、奈良通の著者がひもとく。

春日若宮おん祭

今日からはじまる世界遺産・春日大社の若宮おん祭は、12世紀から続く大和国最大の祭礼。深夜0時まで続く芸能奉納は、奈良の闇を厳かに彩る。

叡尊を慕う

まるで鎌倉時代のマザー・テレサ。多くの貧民、病人をわけへだてなく救った僧侶・叡尊の慈悲深い愛の伝説が、奈良・西大寺に伝わっている。

唐招提寺の新たな旅立ち

鑑真によって創建され、小説「天平の甍」の呼び名でも親しまれている唐招提寺金堂（国宝）。約10年に及んだ修理でわかったその深い歴史。

正倉院宝物に込められた祈り

今秋も正倉院展が大賑わいだ。この最も有名な宝庫には、聖武天皇・光明皇后夫婦の深い愛と哀しみの物語が、煌く宝物とともに伝えられてきた。

大仏はなぜ造られたのか

日本一有名な大仏はなぜ造られたか？　1200年以上も前から、人々の願いを一身に受けてきた奈良・東大寺大仏造立にまつわる歴史秘話。

奈良は月が美しい

奈良とお月様には格別の関係がある。異国の地で望郷の想いを月に託した阿倍仲麻呂。美しい月を見上げ、日本渡航への思いを強くした鑑真。10月3日の中秋名月は、月に導かれた日本の歴史に想いを馳せよう。

阿修羅と仏像ブーム

近年は仏像ブームで、開催中の興福寺・阿修羅展は入場者160万人を超える見込みだ。しかしそのうち何人が、阿修羅像が造られたワケをご存じだろうか？