山陽新幹線各駅停車の旅

2015年10月3日

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 「新京本店」

 創業は終戦すぐの昭和20年。なにもかもが焼けてしまった町の中、前を向いて生きる人たちを力づけてきた、カウンター17席の大衆食堂。今の営業時間は、日が暮れる夕方18時から、朝日がまぶしい翌朝6時まで。日曜・祝日は休みをとっているけれど、昔は365日、24時間営業していたこともあった。当代主人は3代目。仕込みは女性で売り手は男性と、分担制で店を回しているという。まずはビールに口をつけ、ショーケースを覗き込む。なすの煮浸しを注文すると「温めますか?冷たいままで?」と、ちゃんと好みを聞いてくれる。ごはん茶碗を中心に、数品のおかずで食事をとる人もいれば、酒場かわりにしっぽりと飲む人も。けれどもへんに長居する人はそうおらず、さくっと食べてさくっと飲み、次の人に席を譲る。これから広島を旅するたび、この店で一日が終わるだろう。

住所:広島県広島市中区流川町5-9
TEL:082-241-1406

名物の「カレー汁」。カレーを和風のだしでスープ仕立てに。さらりとした喉ごしで、ぴりりと辛い後味。夜も賑やかな繁華街で、お酒のあとのシメの定番。
仕事の後先、ぱぱっと食事を済ませる人や、しみじみお酒を味わう人。新京本店のカウンターでは、客それぞれの過ごし方がある。
ショーケースには、30~40種類の小鉢が並ぶ。壁にかかる短冊状の品書きと合わせて注文。ポテトサラダ、刺身、肉じゃが、キンピラ……。どれも素朴な母の味。
店が所在する流川町は、夜間営業の店舗が多いネオンがまばゆい繁華街。忙しく働く人たちが、気兼ねない値段で家庭の味を食べられる得難い店。

 「広島グランドインテリジェントホテル」

 広島駅とは目と鼻の先。南口から徒歩3分の好立地。エントランスからその先で、ここは中世ヨーロッパのお城かと目をこすったほど。部屋も、シングルルームから和室もあって、ひとりでも家族とでも。洋室はどちらも女性向きで上品な設え。

住所:広島県広島市南区京橋町1-4
TEL:082-263-5111

フロントの天井部には猫の像が。
ここが広島駅前であることをつい忘れるロビーの一角。
1階のロビーラウンジ。アフタヌーンティーが味わえたり、自家製食パンをまとめ買いする人も。

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