World Energy Watch

2015年10月15日

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欧州でのCO2規制

 2009年に、15年に発売される新乗用車からのCO2排出量の規制値がEUで初めて決定された。規制値は車の重量により異なるものの平均130g/キロとされ、各自動車メーカーは規制値をクリアするために燃費を向上させることになった。

 13年には、20年の規制値が議論された。自動車大国ドイツの抵抗があり、合意に約5カ月の遅れがあったものの、20年の規制値95g/キロを1年遅らせ21年の達成を目指すことで合意された。

 欧州で乗用車を販売している各社の販売車種の重量を基に、14年段階で15年基準及び21年基準をどの程度達成しているか、欧州委員会に近いNGO「輸送と環境」(Transport & Environment)が発表している。その結果は、図-3の通りだ。

【図3】 EUの自動車からのCO2規制値
(出所)How clean Europe’s cars ? (Transport & Environment)
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 横軸は車の重量、縦軸はCO2の排出量だ。上の赤い線は15年の重量別の基準値を示している。下の線は21年基準値だ。15年の線より下に示されているメーカーは既に基準値を達成していることになる。各メーカーの丸の大きさは欧州内の販売数量を基にしたCO2の総排出量を示している。

CO2計測値は信用できるのか

 車からのCO2排出量、即ち燃費は、実際の走行時には実験室で計測される、いわゆるカタログ値から悪化することが知られている。カタログ値は、エンジンの調整などを最良にして燃料消費を抑えながら走行し計測するためだ。

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