定年バックパッカー海外放浪記

2016年1月17日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

北漢江自転車専用道
(べクハンガン・チャジャンゴ・トロ)

 9月21日 4時15分寒気で目が覚める。6時に朝食営業のため食堂が開業するので寝坊できない。すぐさま起きてテントを撤収して地面を簡単に掃除して荷物を自転車に積み込む。5時45分出発。まだ薄暗く前照灯を点灯して国道46号線を西進。前平という鉄道駅で左折して国道45号線を南下。二時間ほど走ると北漢江に到達。

 9時頃になると国道の左側の北漢江沿いに自転車専用道があることに気付いた。どうもユニフォームを着こんでピカピカのロードレーサーに乗っているサイクリストが多いと思ったら国道と並行して自転車専用道があったのだ。日曜日なのでソウル方面から早起きして走ってきたのであろう。

 釜山でスイス人のカップルからもらった資料では北漢江自転車道は南漢江自転車専用道、さらに洛東江自転車専用道と繋がっている。すなわち、ここからは標識に従っていれば自転車専用道で釜山まで行けるということだ。車両を気にしないで自然をじっくりと堪能しながら走る開放感は自動車道を走るのとは異次元の快感である。

 素晴らしく整備された快適な自転車専用道にはなぜか歩行者が見当たらない。よく見ると自転車専用道と並行して森林や草原を縫って歩道が造られている。まったく自転車王国の西欧各国の自転車道と同等かそれ以上である。

 江原で出会ったソウル大学の学生の言葉を思い出した。「李明博政権は経済でもなんら成果がなかった。李明博政権の唯一の実績は韓国全土の自転車専用道を整備したことです」

滔々と流れる北漢江を左手に眺め北漢江自転車道を一路南下

⇒第10回に続く

  
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