また、快適さはゴルフ場の規則も同様。日本では名門のクラブハウスに入るとき、いまだにジャケット着用というところもあるが、タイではTシャツ、短パンでクラブハウス入りするのは日常的で、細かいことで注意されることなど皆無。そういった点でもストレスはまったくない。
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そして4つ目は、何よりもゴルフ場が近いこと。バンコク近郊から1時間以内が駐在員には人気(とはいえ、駐在員は自分で運転せず、タイ人のドライバーが送り届けるのだが、それでも近郊が好まれる)。基本的に早朝スタートが多いため、少しでも近い方がいい、というのも理由の一つだが、多くの駐在員は愛する家族を置いて土日をゴルフに費やすことも多く、どうしたってゴルフが終われば、早く帰宅したいのが心情というもの。ゆえに高速の出口近く、1時間以内といった条件が好まれる。
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5つ目は「ゴルフしかやることがない」という切ない現実がある。バンコクはまだしも、シラチャ(バンコクから車で約2時間。こちらも駐在員が多く住む)などで暮らしていると、エンターテイメントがなく、やることといえば、ゴルフくらいになってしまう。家族を日本に置いて単身で来ているビジネスマンなどはなおさらで、ある種、かわいそうなほど。週末はひたすらゴルフにいそしみ、一方でタイ人の彼女に入れ込むしかない、さびしい単身ビジネスマンは多数存在している。
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6つ目は、冒頭で説明した共通言語になってしまっているということ。もはやゴルフをやらずにコミュニケーションの広がりはあまり望めない。正直それもどうかと思ってしまうが、現実であるが故に仕方がない。
さて、タイ駐在員の「ゴルフあるある」をいくつか説明しておくと、ほとんどのゴルファーが所持しているのが「クラブタイランド」のカード。http://www.thailandcard.com/
こちらのカードを持っていれば、ゴルフ場によっては半額近く割り引きされるなど、メリットはかなり大きい。2回利用すれば、元が取れるほどで、会員数が1万5000人を突破するなど、その知名度は圧倒的。タイでそのカードを持っていないゴルファーを探す方が難しいと言っていいだろう。