11月19日 高級ホテルや有名ブランドのショップが並んでいる大通りを歩いていると前方からすらっとした長身の美人が歩いてきた。スリムジーンズがきまっている。なぜかニコニコとほほ笑んでいる。なんとダラットで毎晩一緒に過ごしたベトナム系ドイツ人のティーン嬢である。
素顔が可愛いティーン嬢と嬉しそうなオジサン
ダラットの安宿の薄暗い電灯の下くたびれたソファに座って経済とか経営とかややこしい議論をしていたのであまり意識しなかったが、昼下がりのサイゴンの目抜き通りで見るとかなりの美女だ。近づいてくると、いきなり両手を広げてハグをしてきた。
これは神が与え給いし僥倖とばかりにお茶に誘ったが、残念ながら友達がホテルで待っていて、そのままバスで移動するのだという。遺憾であるが“一期一会”である。再び大仰にハグをして別れた。
要注意!ホーチミン発プノンペン行き長距離バス
11月20日 ホーチミン発の長距離バスはカンボジア国境手前で停車。国境通過の代行手続き代金10ドルを支払えという。どうも官憲とバス乗員の小遣い稼ぎのようで話が怪しいが、意地悪されては困るので10ドル紙幣を出す。出入国審査も税関も大勢の現地人がごった返していて魑魅魍魎。やっとのことでカンボジア側の税関を通過するとバスが見えない。
車掌役のボーイが一人待っており「早くバイクタクシーに乗ってバスを追いかけろ」と無茶な指示をする。もう一人ドイツ人が遅れており彼は慌ててバイクタクシーに乗って出発。ボーイもバイクタクシーに飛び乗る。しかたなく私も続く。結局20分ほどデコボコの国道をひた走り、休憩所で停車しているバスに追いつく。