定年バックパッカー海外放浪記

2016年5月2日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

春節(旧正月)の民族移動

春節の帰省客でごったがえす広州駅前広場(武装警察が厳重に規制)

 腹ごしらえしてから、バスで広州駅に向かった。日本出発前から毎年ニュースになる春節休暇に伴う10億人の大移動による公共交通の大混雑を懸念していた。7日から国家が定めた休暇が始まるが例年数日前から大混雑が始まる。広州駅に到着すると駅の周りは鉄柵で囲われ武装警察が厳重に警戒している。駅前の広大な広場は群衆で溢れかえり地面が全く見えない。切符の購入のためには長蛇の列を並ばねばならいが、見渡す限りの人込みでどれだけ待てば良いのか見当がつかない。かなりの人間が布団や毛布を持参して並んでおり一昼夜以上は並ぶ必要がありそうだ。私も駅で数日寝泊まりする覚悟で寝袋とエアーマットを持参してきたが、すさまじい喧噪に気力が萎えてしまった。

 鉄道よりは値段が高いが長距離バスに乗るのが現実的な選択肢のようだ。広州から雲南省までゆく長距離バスターミナル(長途汽車站)は大群衆を規制するため交通警察が通常のルートを閉鎖しており、かなりの遠回りを強いられる。しかも横断歩道は全て閉鎖しており荷物を担いで歩道橋を何度も上り下りするはめに。小一時間かけてやっとバスターミナルに到着する。有り難いことに行き先ごとに出発時間、残りの座席数、値段が電光掲示板で表示されている。ところが、そもそも雲南省のどこに先ず行くべきか分からない。慌てて地球の歩き方を出して地図を見ると雲南省を巡るには先ずは省都昆明からスタートするのが便利なようである。

広州長距離バスターミナル(一階が切符売り場、二階が待合室とバス乗り場

 電光掲示板で昆明を探すと夕刻5時半発は既に空席ゼロである。最悪バス乗り場で一夜過ごして翌日のバスに乗るしかないかと思案していると、掲示板の一番下に加班(臨時便)夕刻7時発とあるのを発見。行き先は昆明で残席30と表示されている。切符売り場は窓口が10くらいあり、それぞれの窓口には50人くらいが並んでいる。列に並んで電光掲示板を見ていると臨時便の残席がどんどん少なくなっていく。小一時間並んで順番待ちの3番目になったときには残席表示が5人となった。イライラ、冷や冷やしながらさらに数分待って私の番が来ると遂に残席3となった。慌てて係員のお姉さんに臨時便を指定すると残席ゼロの表示。滑り込みセーフ!

 料金は610元(=12000円)であり飛行機よりは安いが東南アジア諸国の長距離バスと比較すると二倍くらいの感覚だ。臨時便は高級バスのようであるが、普通バスでも550元くらいなので文句は言えない。

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