定年バックパッカー海外放浪記

2016年5月2日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

 安堵して2階のバス乗り場の待合室に上がると椅子は満席でさらに床に寝込んでいる人間がゴロゴロしている。さらに田舎への土産物で膨れ上がった荷物で足の踏み場もない。煙草、酒、お菓子から果ては子供用三輪車、羽毛布団まで何でもありだ。バスターミナル全体が禁煙で至る所に禁煙マークが表示されているが、まったくお構いなしで成人男性のほぼ半分以上が喫煙している。

 7時の出発まで時間がないのでとにかくトイレを目指して人込みをかき分けて進み「公厠」と書いてあるトイレに駆け込むと個室はドアがないオープンタイプであるが大混雑で押し合い状態。仕方なく「小」に並ぶが狭い空間で好き勝手に喫煙しているため目が痛く息が苦しくなる。ほうほうの体で用を足して手を洗おうとするも水がでない。時計は発車2分前。

 昆明行きの大型“デラックス・リクライニングシート・完全空調”バスに乗り込む。室内は荷物棚に入りきれないカバンやズタ袋で通路は一杯。定刻より20分遅れでバスは一路昆明に向けて出発。聞くとどうも20時間くらいの旅程のようだ。

昆明行きのリクライニングシート・完全空調付きデラックスバス(高速道路のサービスエリアで)

 ⇒第2回に続く 

  
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