2024年7月16日(火)

海野素央のアイ・ラブ・USA

2016年4月25日

文化的多様性VS.単一性

ニューヨーク州で配布したクリントン陣営のパンフレット。アフリカ系の女性の若者を標的にしている(筆者撮影)

○クリントン支持者

 ・「私はヒラリーに投票してきました。ヒラリーは異人種間の関係を重視しています」

 ・「ニューヨークは異人種の街です。トランプはニューヨークに住んでいるのに、アングロサクソンを重視しています。彼はメキシコ系を標的にしているのです。メキシコ系は標的にしやすいからです。私の職場には、ヨーロッパ系の不法移民がいます。彼らは白人です。トランプは白人を標的にしないのです」

○トランプ支持者

 ・「トランプは不法移民のみに反対している。合法の移民には反対していないぞ。私の子供は教育費を払い、学資ローンの返済をしている。不法移民の子供が無料で教育を受けるのは、不公平だ。アメリカとメキシコの国境に壁を作る提案にもちろん賛成だ」

 トランプ支持者は、トランプ候補にアイデンティティーを持っており、筆者がクリントン支持者だと分かると怒りながら、まるで同候補のように主張するのです。クリントン候補は、ニューヨーク州予備選挙投票日前日にニューヨーク市マンハッタン区で集会を開き、「私は移民に誇りを持っている」と述べ、ニューヨークの価値観である文化的多様性と包含を強調しています。


新着記事

»もっと見る