賃上げに対抗する注文ロボット
注文タッチパネル
これに対抗するためにマクドナルドが現在進めているのが注文のロボット化。店内にキオスクを設け顧客がタッチパネルで注文、料金もそこで支払い、商品の受け渡しだけが人の手で行われる、というサービスだ。またスマホアプリを使って事前にオーダー、ピックアップというサービスも始まっている。機械の手を借りて人員コストを削減する、というのは今後ファストフード業界では一般的になりそうだ。
また、マクドナルドは昨年の改革案で「現時点で81%のフランチャイズ率を2018年に90%にする」とも宣言した。フランチャイズを増やすことで本社の経営に人員コストなどが影響を及ぼさないようにする、という方式だ。これには批判もあるが、ファストフードはフランチャイズでしか生き残れない時代になっているのも事実だ。
マクドナルドの回復は本物なのか、ヘルシーさや高級化などを売り物に勢力を伸ばす新興ファストフードチェーンとの競争は今後も激化するのか、それとも米国人には「やはりマクドナルド」なのか。今年後半の業績の行方に注目が集まっている。
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