2024年11月22日(金)

WEDGE REPORT

2016年5月26日

日本に好意的な内容
韓国に不都合な内容は報道しない韓国言論界

 週刊ダイヤモンドが「日韓大問題」に関する特集記事を掲載したことがある(2015年10月31日)。そこには日本で特派員として滞在経験がある韓国人記者のホンネが載せられていたが、その内容が実に面白い。

 「毎朝、3~4本のネタをソウルの上司に報告するんですが、結局、会議で通るのは反日モノばかり。日本に対して好意的な内容はほとんど採用されません。デスクが見出しを過激に変えることもしばしば。だから読者の目に触れるのはどうしても反日的なものが多くなるんです」(『週刊ダイヤモンド』2015年10月31日)

 韓国の特派員が日本からいろいろな話題を発信しても、韓国の本社が採用する記事は反日モノに偏っていて、日本に好意的なものは採用されないという告白だ。特派員を派遣する程の媒体であるのだから全国紙や全国で放映されるテレビ局レベルの「大手」ばかり。そういった媒体さえ日本に関する情報は「フィルタリング」されているのだ。

 告白した記者は日本に好意的な内容は採用されないと述べているが、韓国マスコミに報じられない内容がもう一つある。それは韓国、韓国人が問題を起こしたり、批判されるような行動をしたという記事だ。

 例えば、2013年5月大阪市生野区で韓国籍の男が通行人に「生粋の日本人か?」と尋ね、「そうだ」と答えた人を包丁で刺して、二人が重傷を負う事件があった。ちょうど日本内で「ヘイトスピーチ」、「嫌悪犯罪」が話題になっていた時期に韓国人が日本で明らかな「ヘイトクライム」を起こした事件だ。

 それまで日本内の「嫌悪」の批判に盛り上がっていた韓国マスコミにとって非常に都合の悪いニュースだった。韓国マスコミの性向を如実に示す好例とでも言うべきか、この事件を報じたのはネットメディア1社のみで全国紙、テレビ局など影響力を持っている媒体は一斉に沈黙した。当然、この事件は韓国人の間で殆ど知られていない。もし大手マスコミがこの事件を報じていたとしたら、罪のない人を対象にしたこの犯罪行為に対して韓国内でも批判の声が上がっていただろう。


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