2022年9月28日(水)

海野素央のアイ・ラブ・USA

2016年5月31日

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海野素央 (うんの・もとお)

明治大学教授 心理学博士

明治大学政治経済学部教授。心理学博士。アメリカン大学(ワシントンDC)異文化マネジメント客員研究員(08年~10年、12年~13年)。専門は異文化間コミュニケーション論、異文化マネジメント論。08年と12年米大統領選挙で研究の一環として日本人で初めてオバマ陣営にボランティアの草の根運動員として参加。激戦州南部バージニア州などで4200軒の戸別訪問を実施。10年、14年及び18年中間選挙において米下院外交委員会に所属するコノリー議員の選挙運動に加わる。16年米大統領選挙ではクリントン陣営に入る。中西部オハイオ州、ミシガン州並びに東部ペンシルべニア州など11州で3300軒の戸別訪問を行う。20年民主党大統領候補指名争いではバイデン・サンダース両陣営で戸別訪問を実施。南部サウスカロライナ州などで黒人の多い地域を回る。著書に「オバマ再選の内幕」(同友館)など多数。

オバマのレガシー(政治的功績)

 一般にオバマ大統領のレガシーと言えば、初のアフリカ系大統領、医療保険制度改革法の成立、同性婚の合法、イラン核合意、キューバとの国交回復及び今回の広島訪問を挙げるでしょう。それらに加え、筆者は若者の政治参加の促進並びに彼らの投票率の向上を挙げます。というのは、2008年並びに12年米大統領選挙においてオバマ選対で、米国人の若者と一緒にボランティアの草の根運動員として活動をしていたからです。

 米国国勢調査によれば、1996年米大統領選挙では若者(18-24歳)の投票率は32.4%でしたが、2008年には44.3%まで上がりました。12年の若者の投票率は08年と比較すると下がりましたが、それでも若者の政治参加と投票率向上は、オバマ大統領の立派なレガシーであることを強調しておきます。

原爆の子の像の前で集会を開く中学生(筆者撮影)

 さて、式典が行われた当日、原爆の子の像の前では、修学旅行で広島を訪問した神奈川県茅ヶ崎市立松浪中学校3年生169名が集会を開いていました。代表者の一人が「過去の事実に引っ張られるのではなく、自分たちの未来を作って行くことが大切です。私たちは未来を作る立場にあります」と筆者に語ってくれました。未来志向の若者に政治参加をしてもらい、核のない世界の現実に向けて進んで行ってもらいたいものです。

  
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