2024年12月22日(日)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2016年7月6日

 5月26日の米ワシントン・ポスト紙で、同紙コラムニストのイグネイシャスが、シリアのクルド民兵組織(YPG)をテロの脅威とみなすトルコと、YPGをシリアにおけるIS攻撃の主要戦力とみなす米国とは、このままいけば衝突する、と述べています。論説の要旨は以下の通りです。

イスタンブールの夜景 (iStock)

 トルコのエルドアン大統領は、シリアのクルド民兵組織(YPG)をテロリストの脅威とみなしているが、シリアにおけるISとの戦いで、米国にとって頼りになるのはYPGである。

 トルコは、米軍がインジルリク空軍基地から、ISと戦うYPGを支援する空爆を行うことを認めているが、これはエルドアンが軍に米国との協力を認めていることを意味する。この協力にもかかわらず、米・トルコの戦略はこのままいけば衝突する。それを避けるための提案が2つある。


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