ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2016年8月4日

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佐藤達夫 (さとう・たつお)

食生活ジャーナリスト

1947年5月30日、千葉県千葉市生まれ。1971年北海道大学水産学部卒業。1980年から女子栄養大学出版部へ勤務。月刊『栄養と料理』の編集に携わり、1995年より同誌編集長を務める。1999年に独立し、食生活ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通じて、あるいは各地の講演で「健康のためにはどのような食生活を送ればいいか」という情報を発信している。日本ペンクラブ会員、女子栄養大学非常勤講師(食文化情報論)、食生活ジャーナリストの会事務局長。主な著書共著書に『食べモノの道理』(じゃこめてい出版)、『栄養と健康のウソホント』(一般社団法人家の光協会)、『これが糖血病だ!』(女子栄養大学出版部)、『安全な食品の選び方・食べ方事典』(成美堂出版)、『野菜の学校』(岩波書店)、『新しい食品表示の見方がよくわかる本』(中経出版)ほか多数。講演活動では、「あなたはなぜやせられないか?」「生活習慣病は自分で治す」など肥満や糖尿病のメカニズムや、「健康長寿のための食事と生活」という食生活と健康にまつわる最新情報を、医師の視線ではなく、一般の人にわかりやすいことばで提供する。あるいは、健康を保つ上で欠かせない技術としての「安全な食品の選び方」や「食品表示の見方」あるいは「健康にいい野菜の栄養情報」を、やさしく解説する。また、長年、女性雑誌を編集してきた立場から、「男性の家事が社会を変える」「中高年からの二人暮らし」などのテーマで、男性の家庭内自立を説く。

 まずは自分の現在のBMI(体格指数※3)を計算する。将来にわたる健康状態を考慮して、成人(18歳~49歳)の理想的なBMIは18.5~24.9とされている。体重計の針がこれよりも多ければ、誰がなんと言っても「食べすぎ」(か飲みすぎあるいは運動不足)だ。

 現在はBMIがこの範囲内(18.5~24.9)ではあっても、(増やしたくないのに)少しずつ増えている人も食べすぎである。いくら栄養計算をしていようが、著名人が「やせた」と吹聴しているダイエット法を実践していようが、基本的に食べすぎであることにかわりはない。

 逆に、若い女性に多いのだが、BMIが18.5未満の人は「やせすぎ」なので、食べる量を増やすほうがいい。たとえ、今は健康ではあっても、将来的には不健康になるリスクが高いからだ。思いっきり仕事を(遊びも)することなどができなくなってしまう。また、やせすぎの女性は閉経後に高い確率で骨粗鬆症に(骨がスカスカになって骨折しやすく)なるリスクが高い。近年では、やせすぎの女性の妊娠は胎児に悪影響を与えるという報告もある。真剣にとらえたい。

 BMIの適正範囲を、成人では18.5~24.9と紹介したが、これは18歳~49歳のケースだ。これよりも年齢が高くなると、理想的なBMIの数値が異なってくる。中高年者(50歳~64歳)では「あまりやせてないほうがいい」ことがわかってきた。つまりBMIの下限が18.5ではなく20.0となる。さらに高齢者(65歳以上)では、下限が21.5となる(いずれも上限は24.9で変わらない)。このあたりも気にとめておきたい。

 さて、体重計が「食べすぎであること」を示していたらどうするかだが、その場合は、食べ物か飲み物(あるいはその両方)を減らすしかテはない! では、何を減らせばいいのか? それは次回に。

【※3】
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 

  
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