「米国と決別」して「中国と手を組む」フィリピンをベトナムはどう見るのか?
日本に帰国してから南沙諸島をめぐるフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と習近平主席との急接近の話題が突然出てきた。私にはフィリピンが「米国と決別」して「中国の軍門に下る」といったニュースに聞こえた。フィリピンが過去の長きにわたる米国との関係に終止符を打つのは勝手だが、南シナ海を巡る中国の領有権の主張は国際法に反するとデルロサリオ前外相が率先垂範して主張してきたことが覆された訳である。
常識で考えれば軽率な判断に見えるがベトナムなら絶対にこのような選択はしないだろう。米国の影響力が弱まる中でベトナムの今後の出方が注目される。
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