2024年7月23日(火)

赤坂英一の野球丸

2016年12月14日

 高橋由伸監督は、チームの士気にネガティブな影響が出ることを懸念してか、来年も若手にチャンスを与えることを公言している。とくに岡本には、一・三塁だけでなく、キャンプから外野にも挑戦させることを決定。「オープン戦でボカスカ打てば4番もないわけじゃない」と期待のほどを語った。しかし、岡本に来年すぐに4番を打てる力があるのなら、球団もマギーや陽を獲ってきたりするまい。内野から外野に回され、日本ハムに放出された大田の二の舞にならなければいいのだが。

将来の4番候補

 そこで、にわかにささやかれ始めたのが、「巨人が来年のドラフトで清宮を指名しようと狙っている」という観測なのだ。大田に見切りをつけ、岡本もまだまだ時間がかかると判断し、将来を担う4番は来年獲得するべく青写真を修正。来年は何が何でも勝って高橋監督に「優勝監督」の箔をつけ、清宮を獲得できたあかつきには直接指導して4番教育を施してもらおう、という計画を立てているのではないかというわけ。あくまで清宮本人がプロ志望届を出し、巨人がドラフトで当たりクジを引き当てられれば、という前提付きながら、なかなか夢のある話ではある。

 とかく、巨人は生え抜きの若手を育てられないと批判されることが多い。とくに、FA制度が導入された1993年以降、金にあかせて他球団の主力を横取りしてきたと言われても仕方のない補強を繰り返してきた。だが、常勝を義務付けられた巨人では、生え抜きの4番が育ちにくいのも確かだ。実際、80年以上の歴史の中で、〝打撃の神様〟と呼ばれた川上哲治以降、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、松井秀喜、阿部慎之助のほかに4番に定着した打者が何人いたか。その巨人で「新4番・清宮」が実現したら、果たしてどんな足跡を残せるか、個人的には見てみたいと思う。

  
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